工房だより 天野 年員 Toshikazu Amano

新作の製作過程や、日常での出来事など、
天野 年員さんが京都から
近況を届けてくれています。

2021.02.25 京都在住の日本人製作家 天野年員さんより近況が届きました!勉強になります…ぜひお読みください♪

写真は表板の厚みを削っているところです。この材は非常に軽量ですが、その割に曲げたときの手ごたえはそこそこあるという良材の典型です。ただし学校で習った厚みに仕上げるとぐにゃぐにゃになり、音は柔らかいのですがボーボーと輪郭のぼやけた音の楽器になるでしょう。このあたりの手加減こそが製作家の技量だと思います。

ちなみにバイオリンに使われる木は、100年経っても体感できるほど軽くなったりはしないと私は考えています。「オールドは木が枯れて(乾燥して)軽い」は?ですよ。正しい知識で気に入った楽器を選んでください。

私の作ったバイオリンは宮地楽器小金井店で試奏できます。
(天野年員)

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