工房だより 西村 翔太郎 Shoutaro Nishimura

新作の製作過程や、日常での出来事など、
西村 翔太郎さんがクレモナから
近況を届けてくれています。

2023.12.16 西村翔太郎さんより、最新の投稿です!

日本を代表するバイオリニスト豊嶋泰嗣さんに、2台目のバイオリンをお納め致しました。

以前からお使い頂いていたストラディヴァリ1715年「クレモネーゼ」のベンチコピーに対して、今回はガルネリ1741年コチャンスキーモデル。双子の楽器と言われている、同じ年に同じ木で製作された楽器の詳細なデータもあることから、ガルネリの特徴的な音響特性の再現することができ、1台目とは性格が全く違う楽器となりました。こちらも早速、協奏曲のソロなど、大きなコンサートで使って頂いてるようです。

これほど著名な方に2台も所有して頂き、どちらもメイン楽器として活躍していることは、現代製作家には稀有な事で有り、長年「音」に寓直に拘泥してきたことが報われる思いです。 (西村翔太郎)

2023.10.16 西村翔太郎さんから、ガルネリについての考察が届きました…!

この業界には都市伝説というものがとても多く存在しています。それは200年にもわたり楽器商の人達が、名工たちを神秘的に語り付加価値を上げてきた「神秘主義マーケティング」が行われてきたからです。歴史研究がとても進んでいる現代においても、未だに一般の解説文などには事実かの様に都市伝説が語られており、関連書籍などを読んでいらっしゃる楽器には詳しいと胸を張るお客様との会話ほど、訂正せざるを得ない事が多々あります。
私は近年、お受けする注文の大半をガルネリ・デル・ジェスのモデルが占めているのですが、名前の由来についての話になると、必ずと言ってよい程、有名な都市伝説が出てきます。それはこのようなものです。
「ガルネリ・デル・ジェスは本名ではなく、デル・ジェスは直訳すると『神の』という意味だが、彼が一時期犯罪を犯して刑務所に入っており、当時のクレモナの隠語で牢屋の罪人をデル・ジェスと呼んでいた事に由来する」
この説明が未だに様々な本や雑誌に書かれ、とある海外オーケストラのホームページには、はっきりと殺人を犯したとの記述まであります。最近、日本の楽器店さんがメディアに語っているのも目にしましたし、ジブリの映画「耳をすませば」でもそれをイメージしたであろうシーン(実は宮崎駿の次男が描いている!)が出てくるほどです。
もはや、定説となってしまっているのかもしれません。
現在のクレモナでは、教会や国会図書館に残る資料を徹底的に精査しており、ガルネリ・デル・ジェスの半生は有る程度わかっていますが、刑務所にいた事実は一切ありません。また、クレモナの古い隠語でデル・ジェスと言う言葉も存在しません。
この様な都市伝説が出てきたのは恐らく、1720年代後半の数年間、実家から出て少し楽器製作から離れていた空白期間がある為、また、ガルネリ・デル・ジェスの楽器が狂気ともいえる造形であり、破天荒な人柄というイメージがしっくりくる為に、その様な都市伝説が出来たのだと思います。実際はこの期間に不動産投資をしたり、司祭の財産管理人になったり、父親の借金の借り換えに奔走するなど、当時の大不況を生き延びようとする精力的な青年だったのですが。詳しくはまた別の機会に。
では何故、ガルネリ・デル・ジェスと呼ばれるようになったのでしょうか。歴史上、最初にガルネリ・デル・ジェスの表記が出てくるのは、1700年代後半の史上初めてのバイオリンコレクターであるコッツィオ伯爵の手記の中です。本名はBartolomeo Giuseppe Guarneri バルトロメオ・ジュゼッペ・ガルネリと言い、バイオリン製作一族ガルネリ家の三代目にあたります。
この一族は三代に渡りとても子沢山だったのですが、名前のバリエーションが少なく、似たような名前や同じ名前の人が何人も居て、ニ代目であり、ガルネリ・デル・ジェスの父親の名前もジュゼッペ・ガルネリです。
この同じジュゼッペがとてもややこしく、1800年代初頭まで、どちらもジュゼッペ・ガルネリと呼び混同されてしまう事が頻発していました。 それを避ける為に、三代目を上記の様に1700年代後半から一部で使用されていたあだ名の「Guarneri del Gesù ガルネリ・デル・ジェス」または「Giuseppe (del Gesù)Guarneri 」の様に統一して表記する事が一般的になっていきました。
ではその由来は何だったのでしょうか。
それは彼のラベルにあります。彼の1730年辺りから使いだしたラベルには写真の様なシンボルがあしらわれています。これはイエズス会が使用している十字架のモチーフにIHS、救世主イエスのラテン語の頭文字があしらわれている事から、神のガルネリ、ガルネリ・デル・ジェスと呼ばれるようになりました。
この由来となったシンボルはイエズス会の十字架にIHSの文字と同じ事から、ガルネリ・デル・ジェスはイエズス会の信徒であったとも言われてきましたが、イエズス会の紋章に必ず入っていなければならない放射状に並ぶ三本の釘が無い事、そして、完全に工房を独立した時から使用し始め、祖父や父親のラベルには工房の地区を示す教会の名前を入れていた事から、住んでいた教区のサン・プロスペロ教会が掲げていたサン・ベルナルド修道会のシンボルではないかとも考えられています。
長くなりましたが、都市伝説を否定するには事実関係を丹念に並べる必要がある為に、放置されてしまっているという側面もあります。
少しでもこのように発信をし、過去の名工たちの正しい歴史的評価が進むことを願っております。
(西村翔太郎)

2023.08.01 西村修太郎さんの「工房だより」第一号です!

日々、様々な方から質問を頂いております。先日、日本でバイオリンを研究されている方から、ご質問を頂きました。数年前に日本のテレビ番組で、バイオリン製作の最前線を追ったドキュメンタリーがあったようで、そこで紹介されていたアメリカの研究について、今また改めて違う番組で言及する様で、ご質問を頂いた次第です。
それは、10年ほど前にバイオリンの物理解析の第一人者であるビッシンガー氏が提唱した「Balance Chi 氣」についてでした。氣とはあの氣功の氣のことです。初めて読んだ時には、物理学の大御所が遂に難攻不落のバイオリンの解明を諦め、神秘主義というこの業界にはびこる「甘い罠」に陥ってしまったのかと落胆したものです。しかし読み進めてみると、その突飛なネーミングとは裏腹に、しごくまっとうな論説でした。それは要約すると、エネルギーを増幅する系において、エネルギーの入力の位置と重心の位置をコントロールすることの重要性と、バイオリンでの検証を促すというものでした。楽器の重心については私も2017年にブログで言及しております(URLご参照ください)。これに触発されたアメリカの楽器のマイクロCTスキャンを得意とする研究チームが、幾つかの名器を解析しており、この研究チームの専門誌での発表では、名器は表板の重心と駒の位置、裏板の重心と魂柱の位置、楽器の内包空間の容積の中心と魂柱の位置、この三つの一致率が非常に高いと主張しています。今回うけた質問を聞く限り、日本の番組では、これをもって「ストラディバリの秘密を解明した!」といった内容で放送したいようなのです。重心を意識して製作をしている製作家であれば、誰しもが分かっている事なのですが、よほど伝統的な手法から離れた事をしない限り、重心はその位置に自動的に来ます。ストラディヴァリとは全く違うコンセプトで作られた、ガルネリデルジェスや、ルジェーリのチェロであってもです。秘密でも難しい事でもありません。これはどういう事を意味するか。それは、天才ストラディバリが編み出した「秘密」などではなく、弦楽器が古代オリエントで様式化してからバイオリンへと進化する1000年のあいだ、数えきれないほどの名もなき楽器製作家達が、理想の音を求めてトライ&エラーを繰り返し到達した賜物であり、人類の叡智なのです。ストラディバリの秘密と言って一人の「天才の神秘」に集約させてしまうには、余りにもったいない事なのです。1年に1回は必ずどこかのメディアで「ストラディバリの秘密を解明」という見出しが躍りますね。歴史哲学者ウォルター・ベンヤミンはこう書き残しています。
「有名な人の歴史を語るより、無名な人々の歴史を語る方が難しい。歴史は無名の人々の記憶に捧げられる。」大手メディアの方々、過去の偉人を神秘的に語る分かりやすい記事や番組も良いですが、無名の人々を讃える人類賛歌を詠ってみませんか?
https://shotaro-violin.info/2017/06/05/balance/?fbclid=IwAR3yJjFUfTJdqMAqyZ7ID55LCdYmJZQV2uk0KQ8dxv7msklKHLAxMWtT5qM
(西村翔太郎)

2023.03.21 クレモナの西村翔太郎さんより、超マニアックな投稿です!

こんにちは。久しぶりのご質問にお答えするコーナーです。
今回はマニアック度Max!クレモナの製作家でも知らない人がそこそこいる内容です。先日、私のアンティークフィニッシュの楽器を見た方から、横板の下部についている黒檀のパーツ(写真参照)は何かとご質問を頂きました。オールドを実際に手に取ったことがある方であれば、このパーツの存在を知っている方もいるかもしれません。皆さんがお使いの楽器には表板の下部に黒檀のパーツが付いており、しっかりとした大きさでテールピースを支えていると思います。このパーツは「サドル」や「枕木」と呼ばれています。そして、その下の横板には何もパーツは付いていないのではないでしょうか。1800年代初頭までのバイオリン製作では、せっかく表板の保護のために付けたパフリグを切断してまでパーツを付けるという概念がなく、サドルをパフリングの手前で止めていました。しかし、それでは強い力がかかるサドルの接着面積が狭くなり強度に問題が出てきてしまう為、接着面積を広げる目的で、横板にも黒檀のパーツを付ける、または一体成型で横板にまで一緒に接着する方法が採用されていたのです。ここまでお読みになって、更にマニアックな方は、ストラディヴァリなどにはこの形ではなく、半月状のものが付いている筈だとお思いになるかもしれません。実は半月状のパーツは、ヒル商会が1800年代後半から、ストラディヴァリやガルネリに現代の大きなサドルを付け替える時に、横板のパーツを成形しやすい半月状に取り替えていきました。その為、現在では殆どのオールドには半月状のパーツが付いているのです。しかし、数少ないオリジナルが残っているストラディヴァリには写真の様なものが付いており、また、必ずパーツの上からニスを塗っていたため、半月状に取り換えられた楽器でも、特殊なランプで見ると、この形状にニスの修理の跡が残っています。ガルネリの最高傑作であるカノーネにもこの形状にナイフの跡が残っており、1800年代初頭まで活動したクレモナ最後の製作家であるエンリコ・チェルーティにもこの形状のパーツが残っています。またベネツィア派の楽器にも見られることから、イタリア全土でこの形状が採用されていたと考えられます。現在では必要のないパーツですが、私の特定のモデルやオールド仕上げの楽器には、歴史へのオマージュとしてこの形状のものを取り付けております。このパーツは、楽器の専門書でも殆ど掲載されることも言及される事も無いため、あまり知られておりません。知っていると自慢できるかもしれません! (西村翔太郎)

2023.01.21 西村翔太郎さんより、2023年最初の投稿です!

様々なことが起きた2022年も明け、今年こそは平穏が訪れることを心から願っております。個人的には、昨年は新たなことに沢山挑戦した一年でした。クレモナ市の至宝であるストラディバリのバイオリン・1715年製「クレモネーゼ」のコピー楽器を製作したほか、新たなチェロのモデルの設計・製作にも着手しました。この20年ほどの新作チェロは横に幅広いモデルがトレンドですが、このタイプは「音が広がりやすく、D線の音量が歪みやすい」「A線とC線を弾くとき、弓がチェロのフチやコーナーに当たってしまう」という弱点があります。そのため新たなモデルは、しっかりと芯のある音色とバランスのある音量を持ち、演奏しやすい設計にすることを目指しました。最終的に、フランチェスコ・ルジェーリと初期のストラディバリのモデルを混ぜて修正するという結論に達しました。目論見が功を奏し、著名なソリストであり、京都市交響楽団の特別ソロ首席を務める、山本裕康氏にお納めすることが出来ました。今年も「プロの即戦力になる新作楽器」をこれからも追求していく所存です。 (西村翔太郎)

2022.11.11 クレモナの西村翔太郎さんの近況です。今回のテーマは「食」!

イタリアも木々が黄色や赤く染まりだし、すっかり秋が深まってきました。芸術の秋や食欲の秋と言いますが、芸術と食はとても相性がいいようで、美食家であった芸術家は沢山います。音楽家も御多分に漏れず、美食家で知られた作曲家のロッシーニなどは、パリで食通が集まるサロンを開き、彼のお気に入りであったステーキのレシピには彼の名前が冠されています。バイオリニストでは、史上初の国際的なスターとなったパガニーニも食に強いこだわりがあったようで、現存している手紙で何度も食について話題にしています。その中でも彼の強いこだわりが最もよく表れている手紙が、アメリカ国会図書館に保管されている、1836年に友人のルイージ・ジェルミに宛てた手紙です。そこには、彼の故郷ジェノヴァの郷土料理「raieü cou tuccuジェノバ風ミートソースのラヴィオリ」のレシピを、情感たっぷりに書き残しています。ジェノヴァ風ミートソースの特徴は、ボロネーゼの様に挽肉を使うのではなく、大きな固まり肉をくずれるまで煮込んで作る事です。しかし、パガニーニが書き残したレシピにはもう一つ特徴が有りました。それは、ラヴィオリの中に詰める具材に「仔牛の脳みそ」を使う事です。意外に思われるかもしれませんが、イタリアでは脳みそスーパーでも売っている食材です。しかし、イタリア人にとっても若干抵抗がある為、それをあえて食す人はやはりかなりの食通です。本来、ジェノバの郷土料理であるこのラビオリは、現在では「パガニーニのラビオリ」とも呼ばれるようになりました。詳しいレシピの翻訳は本文の下にURLを載せております。親切なパガニーニは、脳みそではなく雄鶏を使う事も提案しています。芸術と食の秋、是非お試し下さい!
https://shotaro-violin.info/2022/11/05/paganini-ravioli/
(西村翔太郎)

2022.09.21 クレモナの製作家・西村翔太郎さんの最新投稿です!

今回も頂いた御質問にお答えするシリーズです!最近、お二方から「ストラディバリのニスのオリジナルの色はどういう色か?」という御質問を頂きました。現在のストラディバリの殆どは修復の過程で塗り直されており、オリジナルのニスが残っている箇所はとても少ないのですが、それをもとに色の推測や再現が可能か、ということです。ストラディバリのニスには、基本的には茜から作った赤いアリザリン顔料が入っています。一方でアマティ家は決して赤い顔料は使わず、鉱物系の茶色い顔料のみを使用していました。しかし実際にアマティ家の楽器を見ますと、若干赤味を帯びています。これはオイルニスの酸化による変色のためです。つまり、アマティ家が当初に意図した色ではない可能性が高いのです。一昨年、ストラディバリの1689年Toscanoという楽器の解析がクレモナバイオリン博物館で行われたのですが、この楽器は赤オレンジといった色調で見え、実際に色彩を計るコロリメーターで数値化しても赤味がしっかりと出てきました。しかし、ニスを解析したところ、顔料が一切検出されず、シュウ酸ナトリウムが多く検出されました。オイルニスの成分がかなり酸化して赤い色が付いたのではないか、と考えられます。一方で同じ時期のストラディバリの作品には、アリザリン顔料がたくさん見つかる楽器もあります。つまり、ストラディバリは楽器ごとに色味を変えていて、さらに現在では、完成された当時とは違う色味になっている、ということがわかるのです。ストラディヴァリのオリジナルの色はもう存在していませんが、ニスが経年変化することはまた、バイオリンの一つの魅力でもあると思います。 (西村翔太郎)

2022.08.11 クレモナの西村翔太郎さんより近況が届いております!

バイオリンの研究と聞くと、音響学やニスの解析などの科学分野を思い浮かべる方も多いと思いますが、歴史研究も盛んに行われており、実は毎年新しい文献が発見されるなど、歴史研究の方がダイナミックに進行している程です。先日の博物館で行われたカンファレンスでは、歴史的な3人の人物の繋がりを示す意外なエピソードが出てきました。それは、天動説を唱えたかのガリレオ・ガリレイ、オペラを初めて作曲した作曲家クラウディオ・モンテヴェルディ、そしてバイオリン製作家ニコロ・アマティです。1637年から交わされた手紙によると、ガリレオがバイオリンを弾いていた孫娘の為にバイオリンを探しており、友人であったモンテヴェルディに意見を聞いたところ「ブレーシャ製の楽器は直ぐに手に入るがクレモナ製の品質は比べ物にならない。12金貨で買える」とクレモナ製の楽器を勧めています。ガリレオはその助言に従い、ニコロ・アマティに注文を入れています。ところが、何が有ったかは定かであ有りませんが数年待たされた挙句、最終的には14金貨に値上がりしていました。偉大な天文学者も、製作家の我儘には付き合わざる得なかったようです。歴史研究はまだまだ進んでおり、謎の製作家ドン・ニコロ・アマティとアマティ家との本当の関係や、ブラザーアマティの兄弟喧嘩など、次々と明らかになってきています。そんな歴史研究は面白い反面、自分も将来どう語られるのか、少し背筋が寒くもなります。 (西村翔太郎)

2022.07.01 西村翔太郎さん最新号! 【アルゲリッチ氏と新作楽器】

こんにちは。前回に報告させて頂きました様に、今年の初めに、クレモナのバイオリン博物館が所蔵するストラディヴァリの名器「クレモネーゼ」のベンチコピーを製作し、著名なバイオリニストである豊嶋泰嗣氏が早速コンサートで使用して頂いておりますが、先日、また嬉しいニュースが飛び込んでまいりました。世界的なピアニストであるマルタ・アルゲリッチ氏とのコンサートに豊嶋氏が私の楽器で登壇された所、コンサート後にアルゲリッチ氏が豊嶋氏の元へ何の楽器を使っているのかと尋ねて来られ、新作楽器だと知り大変驚いたとの事でした。丁度その瞬間を御友人の方が写真に収めていたとの事で、ご報告と共にその写真を送って頂きました。名器を使う世界的なバイオリニストと共演し続けているマルタ・アルゲリッチ氏の、新作楽器へのイメージを覆せた様で、大変嬉しく思うと共に、長年積み重ねてきた音響研究の成果を、世界に認めて貰えたようで、達成感を感じる出来事でした。 (西村翔太郎)

2022.05.11 製作家・西村翔太郎さんより近況が届いております!!!

先日、大阪で関西弦楽器製作者協会の展示会が2年ぶりに行われました。今年のテーマはクレモナのバイオリン博物館が所有するストラディバリの名器「クレモネーゼ」になり、私がクレモネーゼの解説文を書かせて頂きました。クレモネーゼを調べるうちに、この楽器に大変魅了され、博物館の協力を得て楽器をコピーするに至り、見た目だけでなく音の特性や重さまで再現することが出来ました。
そうした所、大変光栄な事に、日本を代表するバイオリニストである豊嶋泰嗣さんのもとへ行くこととなりました。5月8日にはピアニストの山下洋輔さんとのコンサートにて、早速この楽器がコンサートデビュー致しました。ストラディヴァリを使うソリストの即戦力になる新作楽器、製作家として常に目指していたことが実現し、大変嬉しい経験となりました。 (西村翔太郎)

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