宮地楽器特選品 MIYAJI SELECTION

Péter Tàtar (Atelier)(ペーター・タタール) ヴァイオリン

SOLDOUT

製作地
Cremona
製作年
1952年~1960年頃
ボディサイズ
357mm
鑑定書
Simeone Morassi

音色をお楽しみいただけます 演奏:御子柴 ことみ
(小金井店販売スタッフ)

スタッフより

クレモナの国立弦楽器製作学校の黎明期に教師を務めた、Péter Tàtar の工房で製作された作品。戦後間もない頃のクレモナスタイルで製作されたこの作品は、独自性が尊重されたモダンイタリアンの雰囲気を非常によく伝えています。音色も新作とは違う奥行があり、奏者の感性によって様々な表情を見せてくれます。

製作者について

Péter Tàtar (Atelier)(ペーター・タタール)

Péter Tàtar (Atelier)(ペーター・タタール)

1909年にハンガリーに生まれたタタールは、幼少期から木工に親しみ、大工として家族を養っていました。しかし彼の楽器への情熱と才能を見出していた親方の勧めで、徒歩の旅でクレモナを目指すことになります。クレモナの国立製作学校への入学を許可されたタタールは、すぐさまその才能を開花させ、1943年に優秀な成績で卒業します。しかし同年、国立製作学校の初代教師であったCarlo Schiaviの突然の死に伴い、彼が2代目の教師として指名されます。教師として、Gio Batta Morassiを始めとする現代の名工を多数輩出したタタールは、1958年に教職を辞してニューヨークへ旅立ち、1973年に亡くなるまで自身の弦楽器工房で仕事に没頭しました。顧客には、当時の有名プレイヤーも多数含まれていたそうです。