近況コーナー 菊田 浩 Hiroshi Kikuta

新作の製作過程や、日常での出来事など、
菊田浩さんがクレモナから
近況を届けてくれています。

2021.11.25 クレモナ在住の製作家・菊田浩さんより近況が届いております!

菊田です、今回は手作りスピーカーのご紹介です。実は今年の前半に少し体調を崩してしまったのですが、体調が悪い時に無理に楽器を製作すると、仕上がりに影響してしまうので、この機会に、以前から欲しかったパソコン用のスピーカーを自作してみました。8センチのスピーカーを、木製の箱に取り付けただけのものですが、そこはヴァイオリン製作者、裏板に使うカエデをフロントパネルに使用しています。音はなかなかクリアで、特に、ヴァイオリンの音が綺麗に(笑)、 響いています。 (菊田浩)

2021.09.25 クレモナ在住の製作家・菊田浩さんより近況が届いております!

クレモナで3年に一度開催される「トリエンナーレ弦楽器製作コンクール」にて、チェロ部門で根本和音さんが第1位ゴールドメダル、高橋明さんがイタリア弦楽器製作家協会(ALI)特別賞を受賞しました。日頃から切磋琢磨している仲間の活躍は本当に嬉しいものです。 そして、週末にはクレモナ・モンドムジカが開催され、ALIの展示ブースが久しぶりに復活し、私も作品を展示しました。アレッサンドロ・メンタさんを始め、クレモナの仲間たちと一緒に楽器を展示できるのは、とても光栄な時間でした。 (菊田浩)

2021.08.05 クレモナ在住の製作家・菊田浩さんより近況が届きました!

製作中のスクロールの写真を御覧ください、左が「ガルネリモデル」、右が「ストラディバリモデル」です。一般的に、ガルネリは大胆で荒っぽく、ストラディ バリは繊細で緻密と言われていますが、丹念に造形を追及していくと別な一面も見えてきます。ガルネリの大胆なウズマキの中に、繊細な曲線が隠れていますし、ストラディバリの緻密な造形の奥に、躍動的な力強さも感じます。私自身も、ヴァイオリンの内面的な美しさを表現できる製作家を目指し、これからも精進していきたいです。 (菊田浩)

2021.06.14 クレモナ在住の製作家・菊田浩さんより近況が届きました♪

写真の建物を御覧ください。毎年9月にヴァイオリンの見本市「クレモナ・モンドムジカ」が開催され、世界中から弦楽器の関係者が集まって賑わう会場なのですが、今年はワクチンの接種会場として利用されています。 イタリアでは、6月初頭から18歳以上がワクチン対象年齢となり、本格的な接種が進んでいます。収束が進み、再びこの会場が弦楽器で埋め尽くされる日が来ることを祈っています。 (菊田浩)

2021.04.26 クレモナ在住の日本人製作家 菊田浩さんより近況が届きました♪

菊田です、こんにちは。今回は新作ヴァイオリンのラベルをご紹介します。 私 は2001年にクレモナに来たのですが、ラベルに「2021」という数字を書くと、20 年が過ぎたことを実感し、早かったような、長かったようなですが、いろいろな 思い出がよみがえります。 「122」という数字は、いままでに製作した楽器の台数です。 20年で100台を超 えたばかりで、少ない気もしますが、クオリティを維持するためには限界の数字 でした。 ラベルを貼ったら表板を取り付けて、ボディが完成します。将来、修理のために ボディを開けられた時に恥ずかしくないように、見えない部分も丁寧に仕上げて います。 (菊田浩)

2021.03.07 クレモナ在住の日本人製作家 菊田浩さんより近況が届きました♪

菊田です、こんにちは。 3月に入り、クレモナも春を感じる季節となりました。 昨年から製作しておりましたヴァイオリンが完成し、音出しをしました。 いつも、最初に音を出す時には期待と不安が入り混じり、緊張しますが、元気な声を聞けた瞬間、安堵に変わり、さらに良い音を求めてしまうのは、「這えば立て、立てば歩めの親心」の心境に近いのかもしれませんね。 (菊田浩)

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