宮地楽器小金井店弦楽器部門
クレモナ・トリエンナーレ訪問記
2009年9月28日から10月6日にかけて、宮地楽器小金井店弦楽器スタッフ・山本が、イタリアのクレモナを訪問しました。
ヴァイオリンの聖地とも言われるこの地で行われた弦楽器製作コンクール、ヴァイオリンの見本市とも言えるモンドムジカの様子をお伝えします。
クレモナの街 今年もやってきました、ヴァイオリンの聖地・クレモナ。

街の中心はいつも以上の賑わいです。

この時期は、この街にとって大切なイベントが…。
コンクール広告 今年は、3年に一度の弦楽器製作コンクール、通称「トリエンナーレ」が開催されるのです。

街中、コンクールの広告で溢れています。
会場のポンキエリ劇場 やってきたこの豪華な劇場は…。

街の中心に近い、ポンキエリ劇場です。


クレモナ市民の誇り、歴史ある建造物です。
最終審査前 ピアノの前には厳重な目隠しが。

これから音の最終審査が行われるのです。
演奏される楽器が誰のものか、客席からは見ることができません。
 
沢山の聴衆 客席にも、最終審査に残った楽器の音を聴こうと、たくさんの方が集まってきました。
関係者 いよいよ 審査発表当日。

表彰式には多くの関係者が集まってきました。
世界35カ国、482本ものエントリーの中から、優勝の栄冠を手にするのは誰か?
表彰式 いよいよ表彰式が始まりました。

審査員は10人。
左側5名が著名な演奏家、右側が世界的に有名な製作家です。
最高位受賞者 審査は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの4部門で行われました。

各部門の最高位受賞者が決定です。
ヴァイオリン部門優勝者 ヴァイオリン部門で優勝したのは、フィンランドのMarko Pennanenさん!

30代前半の若手製作家です。
審査員による演奏 授賞式の後は各入賞楽器を使用したコンサート。
演奏するのは音の審査を担当した審査員たちです。
審査員による演奏 最後は審査員全員によるドヴォルザークの五重奏です。
参加楽器の展示会風景 熱気に包まれた表彰式の翌朝から、参加楽器の展示会が開かれます。

入賞作品はもちろん、全ての参加楽器を間近で見ることが出来ます。

こうして見ると、参加楽器のレベルの高さに驚きます。

今回は、日本人そしてご当地であるクレモナの製作家の入賞が少なくて残念でしたが、どの楽器も甲乙付けがたい、素晴らしい楽器でした。
優勝者の作品 今年はどんな新商品、注目のブースがありますでしょうか。

写真はヴァイオリン部門で優勝したPennanenさんのヴァイオリン。
モンドムジカ会場 トリエンナーレのコンクールが終わると、翌日から弦楽器の見本市である「モンドムジカ」が開催されました。
モンドムジカ会場 見渡す限り 弦楽器関係のブースで埋め尽くされています。
モンドムジカ会場 毎年、趣向を凝らした展示が楽しめます。
モンドムジカ会場 弦楽器製作用材の販売もさかんに行われています。
製作家にとっても大切なイベントなのです。
bamケース 日本でも人気のBAMケース。
新商品をいち早く見ることができます。
マンドリン 私の大好きなマンドリンもみつけました。
パスカル・ホルヌング氏 宮地楽器ご推薦の製作家、Pascal Hornung(パスカル・ホルヌング)さんもブースを出していらっしゃいました。
ダブルピアノ 途中で見つけたすごいピアノ。

ダブルピアノって言っても、どうやって弾くんでしょう??
ダブルピアノ …足でも弾くんですね。
モンドムジカ会場内コンサート 展示会場では、こうしたミニコンサートも常時行われています。

こうした弦楽器最大の祭典が、丸3日も続くのです。
たくさんの楽器に囲まれて幸せなのですが、私達にとっては真剣な仕事の場でもあったりします。
Corrado Belli氏邸 クレモナの街を抜け出して、郊外にやってきました。

ちょっと和風な佇まいの、この庭の持ち主は…
Corrado Belli氏と クレモナでもトップクラスの製作者として名高い、Corrado Belliさんのお宅です。
Corrado Belli氏邸 美しい楽器は、美しい環境から。

整理整頓の行き届いた清潔な工房から、彼の普段の仕事ぶりが窺えます。
クレモナのレストラン 途中で立ち 寄ったレストラン。

クレモナ郊外には、こうした美しい田園風景が広がっています。


そろそろ秋の装いです。
ストラディヴァリ博物館にて クレモナの街に戻り、ちょうどストラディヴァリ博物館で開催中だったアマティ、ストラディヴァリ等の名器のコレクションの展示を見ました。
ストラディヴァリ博物館にて ストラディヴァリの裏板は、まるで夕日を思わせる美しさです
トリエンナーレの歴代の優勝作品 その後、トリエンナーレの歴代の優勝作品が展示されている事務局を訪ねました。
トリエンナーレの歴代の優勝作品 楽器はどれも美しく、コンクールの歴史を物語っているようです。
菊田氏の作品と 最後にもう一度、今回のトリエンナーレの参加作品の展示を見たくなりました。


私が気になっている楽器は…。
菊田氏とヴィオラ クレモナで活躍中の製作家、菊田浩さんのヴィオラです。今回、ヴィオラだけで100本の強豪がひしめくなか、第7位の高得点をマークしました。

ヴィオラ部門でのコンクール参加は初めてだそうですが、嬉しい結果です。

同じくヴィオラ部門で参加の高橋明さんも10位に入賞しており、私達にとって嬉しいニュースでした。
菊田氏ヴァイオリン こちらは菊田氏のヴァイオリン。
今回は惜しくも上位入賞を逃しましたが、ヴィオラに負けず大変美しい仕上がりです。

今回のトリエンナーレに出品された菊田氏のヴァイオリン、ヴィオラは、10月30日から科学技術館で開催した弦楽器フェアでも展示されました。
ドゥオーモとトラッツオ 最後に、クレモナのシンボル、ドゥオーモとトラッツオのライトアップです。

『どんな素人がカメラを向けても絵になる』風景だそうです。

次回のコンクールはまた3年後。
毎年新たな挑戦を続ける製作家の将来が、本当に楽しみです。
 





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