■今年もクレモナ・モンドムジカ2008に行ってきました
今年も、ヴァイオリンの聖地・イタリアのクレモナにやってきました。
街のシンボル、ドォーモとトラッツオです。
トラッツォは、今でもイタリアで一番高いものと言われています。
試しに登ってみます。
トラッツオのうえからは、クレモナの街だけでなく、周囲の田園地帯まで一望できます。
遠くに、イタリア一の大河、ポー河が望めます。
さて、今回のメインの目的は、年に一度だけ開催される弦楽器の祭典、モンドムジカです。
今回の遠征メンバーで記念撮影です。
右から、小金井店修理スタッフのエルツ、副店長の佐久間、弦楽器主任の山本、取締役の宮地、そしていつも私たちの活動をサポートしてくださる、クレモナ在住の製作家、菊田浩さんです。
クレモナ モンドムジカは、毎年、世界中から集まるディーラー、製作家、一般のヴァイオリンファンで賑わいます。
趣向を凝らした展示も見物です。
独創的な展示方法ですね。
製作に使う材料なども、豊富に展示されています。
製作家にとっては、貴重な機会ですね。
しかし、私たちにとっては商談の場。
真剣に、今後の商品を吟味しなければなりません。
モンドムジカの会期中は、様々なイベントが催されます。
リコーダーなどの古楽器を使用したコンサートも。
会期中、いろいろな工房におじゃまします。
右は、菊田氏と同じくクレモナで活躍中の天野年員さん。
ヴァイオリンが、どのように製作されているのか、詳しく説明を受けるいい機会です。
1本のヴァイオリンが製作されるのにどのくらい時間がかかるのか、製作家がどのくらいエネルギーと愛情を注いで生まれるものなのか、それを伝えるのも私たちの仕事なのです。
いつも親しくお付き合いしている、サンドロ・アジナーリさんの新しい工房です。
同じく、アレッサンドロ・メンタさんの工房です。
今年、独立開業したばかりの美しい工房です。
モンドムジカも終わり、いよいよクレモナを出発します。
夜になってライトアップしたドゥオーモは、また格別の美しさです。
続いてやってきたのは、ドイツ版ヴァイオリンの聖地、ミッテンバルトです。
アルプスの麓の、美しい街です。
街の中心に、ミッテンバルトの誇る製作家、マティアス・クロッツの像があります。
さすがはヴァイオリンの街、レストランの看板もヴァイオリン型です。
続いてやってきたのは、音楽祭で有名な街、バイロイト。
もちろんワーグナーのオペラを観るために来たわけではありません。
この街には、長い伝統を誇るピアノメーカー、シュタイングレーバー社があるのです。
社長自ら、ピアノの製造工程を熱心に説明してくれます。
長い経験に裏打ちされた製造ノウハウには圧倒されます。
ピアノの心臓部、響板。ひとつひとつの工程が、実に丹念に行われています。
それほど大きくない建物で、少ない生産台数を守って丁寧に製造されているのが良くわかりました。
続いてやってきたのは、、、、
ドイツの弓作りの名士、クラウス・グリュンケ氏の工房です。
世界的にも有名なプレイヤーが多く愛用することで知られる、現代の名工の一人です。
壁には、交流の深い演奏家からのサインや写真がぎっしり。
工房で見つけた、精巧なミニチュア・ヴァイオリンと弓。
リンゴと比べてもこの大きさ!
ドイツで最後に訪れたのはここ。
Clement&Weise社です。
明るい陽射しの差し込む工房。
ここで、宮地楽器でもお馴染みの楽器たちが生まれてくるのですね。
ニュールンベルクで、ヴァイゼ氏とお別れに食べたソーセージです。
ハート型の鉄板が可愛らしいですが、味は絶品です。
これでおしまいです。
美しいニュールンベルクの街並みとも、しばらくお別れです。